スズキ・MRワゴンは、世に売り出される以前、東京モーターショウで出展したコンセプトカーがミッドシップエンジンレイアウトだった名残から、「MR」ワゴンと名付けられました。

スズキ・ワゴンRよりも丸みを帯びた、柔らかい印象のMRワゴン。
買取ってもらう時の査定額はどうなっているのかを挙げていきます。

初代MRワゴン、MF21S型。
2001年12月から2006年1月まで販売されていました。

後に続く2代目と3代目よりも近未来的な見た目を先取り、エスティマのような弾丸をイメージさせるボディが印象的です。
軽自動車でここまでの年式になると、買取相場は少し厳しくなってきます。
ベースグレードであるEの買取相場ですが、残念ながらほとんど値が付かず、廃車もしくは数万単位のお小遣い程度にしかなりません。
よっぽどキレイに乗っていてなんのトラブルも無ければ、10万円までは狙えるかもしれません。
CDデッキが付いたXや、フルーオートエアコンが付いたXナビ、専用アルミホイールとリアスポイラーが付いたターボTの場合だと10万円以上は付く可能性があります。

内外装やインテリアが少しグレードアップしたGLやGSも同様です。

ターボTとは違う仕様になる、スポーツという特別仕様車もあります。
タコメーター、ローダウンサスペンション、スポーツ専用14インチアルミホイールが装着されていますが、ミッションはATのみとちょっと残念。
買取相場はあまり上がらず、15万円前後となっています。
社外品のホイールや、エンジン回りやオーディオをカスタムした場合、20万円程まで上がる事があるようです。

2代目MRワゴン、MF22S型。
2006年1月から2011年初頭まで販売されていました。
ワゴンRにより一歩近づいた形になり、スズキの軽ワゴンらしい形になりました。
コンセプトは「ママワゴン」。
子供や女性に対する配慮が施されたモデルです。
運転席周りも一新され、シフトレバーがパネル式に変更され、運転のし易さも向上しました。
最低でも10年前の年式になるので、ここからは少し買取相場がピンキリです。
ベースグレードのG。
余計な物を取り払った、シンプルなグレードです。
買取相場は10万円から30万円です。
フルオートエアコンと6つのスピーカーが付いたXだと、プラス5万円程の査定額になります。

フォグランプとターボエンジン搭載のTの場合、20万円から35万円程になります。

専用アルミホイールとブラックインテリアが施されたMRワゴンWitという物もあり、G・X・T同様のグレードからなります。
各グレード共通して、30万円から50万円が相場になります。
2010年5月からはターボモデルが廃止されたので、人気があります。
3代目MRワゴン、MF33S型。
2011年1月から現在に至るまで販売されています。
少し脱力気味でニヒルにも見える顔に変わり、ターゲットも若年層向けに変わりました。
室内が広くて使い勝手がいい事と、低燃費が売りの新感覚軽ワゴンとして生まれ変わりました。
ベースグレードのG。
若年層向けに変わったことで、一番下のグレードでもある程度買取相場に期待が持てるようになりました。
50万円から70万円が相場で、決して悪くはありません。

充実装備のX。
キーレスプッシュスタート、シートリフターにチルトステアなど、運転手にとって優しくて便利なグレードです。
買取相場は60万円から70万円。
乗り換え予定の車の頭金には充分ですね。

アイドリングストップ搭載のECO-Xの場合、80万円ぐらいまで査定額が上がる傾向にあります。

ターボモデルのTですが、2代目と同じく2013年7月に廃止されているので、需要があります。
45万円から80万円ぐらいの査定額で、ターボ機構やボディの状態がよければ90万円越えも目ではありません。

特別仕様の10thアニバーサリーリミテッドというグレードもありますが、査定額の差はほとんどありません。
買取相場が低くて、大した額にならないイメージが多い軽自動車ですが、むしろ日本の中古自動車市場では需要が高く、買取業者さんの間では取り合いになるほどです。

今乗っているMRワゴンもそのうちの一つなので、色んな所で見てもらい、ぜひ高額買取を実現してみましょう。