トヨタのハイエースは、1967年の誕生から安定して人気のある自動車で、その買取相場も安定して高い車と言えます。
ハイエースの主な用途は商用車として使われています。
同クラスの車種の中で荷室は最も長く、またコミューターというグレードでは、10人乗り・15人乗りの設定もあります。
その仕事に使える車ということも、買取の相場が高くなる理由の1つになっています。
そんな働く車というイメージがあるハイエースですが、実はキャンピングカーのベース車両としても人気があり、中古車市場でもカスタムされたハイエースが並んでいたりします。
通常の車種だとカスタム(改造)すると買取価格が下がってしまう傾向にありますが、このハイエースに関してはカスタム内容にもよりますが、相場より高く査定されることも多々あります。
最新型では、パワースライドドアやキーレスエントリー、オプティトロンメーター(タコメーター・メーター照度コントロール付)など、どんどん快適さを取り入れて、乗用志向にもなってきています。
またハイエースが高値で売買される理由として、海外での需要の高さがあります。
アジア圏のみならず中近東・オセアニア・南米、そしてアフリカでも販売・流通しています。
元々日本車は精度が高い・故障しないなど海外では人気ですが、
このハイエースは、仕事で使えたり利用用途が広いのでより濃くその要素を持っています。
ですので、日本国内だと年式が古かったり過走行だったりで『さすがに値がつかないだろうなぁ』というようなボロボロの車両でも、海外では現役で走っています。
そして、そんなハイエースの部品にも需要があり価値があります。
完全な水没車や事故車でもバラして、部品が諸外国に流通するのです。
まぁ、人気があるというのは皮肉なもので、その分盗難リスクも高くなってしまいます。
ハイエースは、車両盗難のワースト1になってます。
日本では盗難車両の流通は難しいので、車両のままもしくはバラされて海外に流通していくんですね。
ハイエース乗りには悲しい話ですが。。。
まぁ、それだけハイエースは人気があるということですね。
また海外流通も盛んなハイエースは、為替相場の影響も受けてしまいます。
円安で相場が上がったりまたその逆も然りです。
ですので、冒頭でハイエースの買取相場は高値で安定してると言いましたが、
その中でも上下変動のある車と言えます。
もしハイエースを売却しようとする時、買取業者によっては海外流通などの得手不得手もありますから、
特に古い車は一度複数の買取業者から見積もりを取った方が高値になる可能性は上がりますよね。