ランドクルーザープラドと肩をならべるトヨタの人気車種、ハイラックスサーフ。
1983年から2009年まで販売され、以降はランドクルーザープラドに吸収される形で姿を消しました。
ハイラックスというトラックをベースに改造されたのが元で、豪華すぎず・無骨すぎず・洗礼されすぎていない丁度いいSUVであり、他社にはないタイプの車と言う事で注目を浴びました。
燃費が悪くて近年の車社会に当てはまりにくいもでるですが、買取相場はどうなっているのでしょうか。以下に挙げていきます。
初代ハイラックスサーフ、N60系。1984年から1989年まで販売されました。
昔ながらの遊び心で、ハードトップを外すとオープンカーにもなるマルチユースな車でした。後部座席には、転倒時を考慮してロールバーも追加された。
これもまた昔ながらで、乗り心地は最悪。よく言えば、ちょっとの段差でもアドベンチャー気分を味わえるといったところでしょうか。個人的には乗り心地悪くてワクワクドキドキするタイプなので、最高ですね。
買取相場は絶望的。まず、ガソリン車の場合買取額は100パーセントゼロ、むしろマイナスになってしまいます。流石にここまで古いと無理です。ディーゼルの場合でせいぜい1万円程度です。
そのまま乗りつぶした方が持ち主も車も幸せだと思います。
2代目ハイラックスサーフ、N130系。1989年から1995年まで販売されました。
先代の外車チックな見た目が少し薄くなり、やっと日本の四輪駆動車らしくなりました。
後ろのハッチにスペアタイヤが付いたのも2代目からと言われています。
グレードによっては、8スピーカーライブサウンド・レカロシート・本革巻きステアなどが装備され、より一般乗用車に近くなりました。
買取相場は初代同様ゼロですが、海外輸出専門の買取業者さんに査定してもらえば、2、30万円はすると言われています。これだけ古くても需要の高い国はあるので、一概に最初から諦めればいいや、と言う訳ではありません。日本国内では売れないというだけです。
3代目ハイラックスサーフ、N180系。1995年から2002年まで販売されました。
正面からの見た目が少し不愛想な人の顔に見えるのは私だけでしょうか?
それはともあれ、全体的にスッキリとまとまったデザインになったかと思います。
一番の大きな変化と言えば、駆動方式にFRが追加された事です。まるでスポーツカーの様な走りが可能に見えますが、オートマ限定モデルなのでギアチェンジによる爆走は出来ないようになっています。
買取相場はまたもや残念。日本での査定額はゼロです。
先代同様、海外での需要が高いので輸出専門買取業者さんに見てもらわなければなりません。
その際の査定額は、50万円から65万円程度だそうです。色々と面倒ですが、売り払ってお金が欲しい場合は頑張るしかないです。
4代目ハイラックスサーフ、N210系。2002年から2009年まで販売されました。
先代とは打って変わって、正面からの見た目は少し間の抜けた感じ。
パーキングブレーキが足踏み式に変わり、ブレーキはドラムからディスクに変わりました。
マニュアル設定は廃止されATのみに。FRは健在していて、SUVとは違った走りはまだまだ楽しめるようです。
買取相場はなぜか一気に上がり、120万円から230万円にまで上がります。
2、3代目とは違い、普通の国内売買の買取業者に頼めるので楽です。この場合、4WD専門の業者さんに見てもらった方が、高額買取してもらえる可能性が高いです。
4代に渡ってみんなの人気者であり続けた、トヨタ・ハイラックスサーフ。
査定額の部分では非常に残念ではありましたが、この先新車が手に入る事はまずないので、売らずに大切に乗るべき車種なのでは?と思います。