ファンカーゴの後継車として作られた、トヨタ・ラクティス。
背の高いコンパクトワゴンは荷物も載って小回りが効くので、街乗りでも遠出でも使いやすく好評でした。
トヨタが目標としていた販売台数の7000台を、最初の1カ月で3倍の2万1千台まで売り上げた理由も、そこにあるのかもしれません。2005年から販売されている車種なだけに、買取相場に期待したいところですが、どうなのでしょうか。
最後まで読み終わった後は、自分のラクティスの車検証を見ておおよその査定額を予想してみましょう。
初代ラクティス、P100型。
居住性と乗り心地が良く、好レスポンスで軽快な運転が可能な車種です。
燃費はリッターあたり18.6kmと、年式に対してはまずまず。
ラゲッジスペースも広く、後部座席を倒せばゴルフバッグぐらいであれば乗せる事が出来ます。
前期型は2007年12月まで販売されました。
買取相場は10万円から20万円ぐらいです。
パノラマルーフ(ボタン一つでルーフが自動開閉するオプション)が付いていれば、プラス10万円ぐらいは期待できるかと思います。
後期型は2007年12月から2010年11月の間で販売されました。
大きな変更点として、プロジェクター式のヘッドライトになったことと、一部のグレードの運転席にアームレスとが付いた事の2点程です。
20万円から40万円程が相場です。
これよりも査定額が上がる車の特徴として、ライトが自動点灯・消灯機能が付いた「HIDエディション」であれば、数万円ではありますが高く買い取ってもらえます。
2代目ラクティス、P120型。
丸みを帯びた優しい顔から一転、目力のある鋭い顔つきに変わりました。
初代ラクティスよりも室内の高さと幅が増え、一回り広くなったことでより居住性が良くなりました。
座席のクッションも厚みを増したので、長距離でも疲れにくくなりました。
前期型は2010年11月から2014年5月までの販売されていました。
買取相場は40万円から80万円までとなかなか良く、多少走行距離が多くても高額で買い取ってもらえる傾向があります。
後期型は2014年5月から販売されている最新モデルで、高額買取に期待がもてそうです。
買取相場は90万円から120万円です。
買取額が少し高くなる特徴として、初代同様メーカーオプションのパノラマルーフが付いた特別仕様車は査定額が高めです。
アイドリングストップを自動で行ってくれるスマートストップもオプションなので、付いていれば査定額アップも間違いないでしょう。
中古車市場の台数は決して多くはないトヨタ・ラクティスですが、ちょうどいいサイズ感を求める人達がいる限り、買取相場が下がる事はないかと思われます。