近年コンパクトカーなどの低燃費車が人気となっていますが、「やっぱり車は走らせていて楽しい気分にならないとダメだ!」というユーザーもまだまだ沢山いる。
今回は、日産ジューク・ニスモという車を紹介していきますので、この車を通じてより多くの方に車の愉しさを感じてもらえれば良いなと思っています。

ジューク・ニスモのこの「ニスモ」とは?

正式名称はニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社と言い、日産自動車の連結子会社にあたり、モータースポーツ向けの自動車部品の設計や製造、販売などを担う会社となっています。
モータースポーツ向け専門としており、スポーツプロトタイプカー耐久選手権やル・マン24時間レースなど、本格的なレースに積極的に参戦するなどし、輝かしい実績を残してきたのをご存知の方も多いのではないでしょうか。
ただ、これまで製造していた車両モデルは狭く限定されており、R33GT-Rベースの「400R」やR34GT-Rベースの「Z-tune」などの高いパフォーマンスを誇る高価車のみの設定だったのだが、日産はもっとこのブランドを多くの人に知ってもらう事はできないのかと考え、作業を進め、結果第1弾としてこの「ジューク ニスモ」が発売されたのです。

小さいながらもニスモらしい仕上り

この車は、中でもアグレッシブで最上級グレードの「16GT FOUR タイプV」がベース車となっており、そのベース車のパワーを190psから200PSにアップさせ、CVTのマニュアルモードを6段から7段に増速、さらにはボディに補強を加えた上でサスペンションを固めな設定とするなど何だかんだ本格的なニスモ仕様となっている。

また、エアロパーツやオーバーフェンダーといった専用ボディパーツや、随所にニスモカラーである赤いストライプを加えて、レカロスポーツシート、アルカンターラ巻きステアリングホイール、さらに専用デザインのタコメーターを備えるインテリアなど、内外装ともに見事に仕上がりとなっているのだ。

もともと個性の強いスタイリングの車両だが、ニスモ仕様となることでよりスタイリッシュでスポーティな仕上がりとなっており、小型クロスオーバーながらも大きな存在感が感じられる。

ジューク ニスモは気軽に乗りこなせる車

この車の走りはとても軽快で、アクセルを踏むと200PSのターボエンジンが軽快に反応して、1410kgの車重を難なく気持ちよく加速させる。
走行時の乗り心地とはというと、足回りを硬めな設定が施されているこの車ですが、その乗り心地は硬すぎるという印象はなくしなやかで、路面の感覚を十分に感じ取ることが出来るのでハンドリングもシャープに操れるという印象です。
また、この車のブレーキの効きも良く、コントロールのし易すいので、気持ちよくドライビングが愉しめる車となっているのです。

この車でロングドライブをしても、全然疲れを感じないという声も良く聞かれることから、この車は幅広い層に対応出来ると言えるのではないでしょうか。

インテリアも良い出来栄え

この車のインテリアで注目したしたいところがスエード調ファブリックシートです。
ステアリングホイールやフットペダルを正しく操作するためのに開発されたシートで、自然と良好な運転姿勢がとれるように設計されている。
そのおかげで運転席に座ってのすべて操作がしやすく、座り心地も包まれている感じがあるので、コーナリングでも身体がよれづらくストレスがかかることも少ない。
ということは、長時間ドライブしていても疲労感が軽減されるのでロングドライブにも最適なのです。

エンジンスペックと価格

エンジンは最高出力10PS、最大トルク10Nmづつそれぞれ向上させ147kW(200PS)/6000rpm、250Nm(25.5kgm)/2400-4800rpmを発生する専用のMR16DDT。
また、エクストロニックCVTも専用のチューニングが施されており、SPORTモードでは6速から7速となるよう設定されている。
そして足まわりの開発には、コンチネンタル製の18インチホイールでサスペンションもスポーティな設定となっている。

これほど手を加えているのだから価格も高額になるのではないかと思いがちだが、さほど驚く金額ではなく、車体価格は285万750円となっている。
これは標準モデルのジューク「16GT FOUR タイプV」の車両価格で248万3250円なので、単純に計算しても36万円7500円高に留めているというところが嬉しいところではないでしょうか。

最後にジューク ニスモとは

走り、空間、スタイル、どれをとっても良く出来た車でありながらも、ジュークの標準モデルとの価格がそれほど差がないこの車にはとても感心させられます。
また、この車は若者から年配の方にまでも対応してくれるとても乗り易い車となっているので、車をもっと楽しみたいという想いをお持ちの方は是非このような車に乗ってみるのも良いかと思います。今までとは違った発見が出来るかもしれません。