日産ティアナの買取相場について紹介する前に、ティアナとはいったいどのような車なのかを紹介しますと、2003年に「台湾」「中国」「インド」「ロシア」など世界規模での販売戦略を打ち立てた車であり、さらにオーストラリアやニュージーランドなどでは「マキシマ」というネーミングで販売されておりとてもグローバルなクルマであります。
また、以前日産から発売されていたローレルですが「高級感がなく室内も狭い」という問題と、セフィーロの「高級感はあるが実用性に欠ける」などの弱点を追求し
見事克服した後ローレルとセフィーロの後継車して高級感のある車に仕上がったのが日産ティアナです。
初代は2003年に発売され、そして2代目となるモデルは2008年、そして3代目は2014年に発表されており、現行モデルはこの3代目となるL33型となります。
現行モデルは2014年に発売されており、若干中古車市場にも出回って来ているかなという印象をうけますが、中古車市場におけるこの車のメインはやはり2代目のJ32型となるでしょう。
ではまず2代目となるJ32型の買取相場は2回目の車検の時期までぐらいで、およそ50万円前後から200万円前後での買取相場となっており、もっとも人気のあるグレードというのが「250XV」「250XL FOUR」となっています。
このグレードを新車価格で表すと250XVは3,386,250円、250XL FOURは3,045,000円でしたので、5年落ちで200万円前後の値が付ければこの車の買取相場はまずまずと言ったところでしょう。
またこの車は高級志向の購買層が多く存在することから、高級車として相応しいオプション装備などがある場合、その査定もプラスになる可能性が高くなります。
例えばサンルーフや本革シート、高性能オーディオシステムなどワンランク上の高級感を味わえるようなカスタマイズであれば
比較的走行距離が伸びている場合でも買取の際有利とされるでしょうし、たとえ本革シートでなくても、本革調レザーシートカバーなどが装着してある場合でも良いです。
そしてこの車の人気ボディカラーはブラックかホワイトと定番カラーとなりますので、定番カラーであればさらに好条件になります。
しかし、ここで注意しなくてはならないことがあります。
それはこの車がセダンタイプということです。
ティアナはセダンタイプの同等クラスで比べれば比較的良い査定額になる車種と言えるのですが、中古車市場やその全体で見た場合、やはり中心となっているのが、「ミニバン」や「エコカー」、さらには「コンパクトカー」と実用性の高い車両や維持の面でのコストパフォーマンスが高い車両が人気となっていますから、そのニーズから考えますとティアナの様なミドルセダンについてはどうしても厳しい状態が続いていると言わざるを得ないのです。
そういった背景を考えますと、この車を少しでも高く売りたいと考えているのであれば、買取を専門としてやっている業者を探すか、またはティアナは海外での流通も非常に多く、その知名度も高いですから海外市場でのルートを持っている業者を見つけ出すことがこの車の高価買取に繋がるでしょう。
買取業者を探すのが面倒だからといって間違ってもディーラーなどの下取りに出してはいけません。
下取りでの査定額は、車を売却する方法の中でもっとも低い評価の査定額となる可能が高いので下取りに出すということだけは避けたいところです。
また、ティアナの査定をより高値にする為には見た目の綺麗さはもちろんのこと、エンジンや機械内部の状態もしっかり良い状態に維持しておくことが重要です。
エンジン性能や静粛性の高いティアナですので、その性能を崩さないようマメなメンテナンスを心がけてください。
手頃に乗れて上質なセダンとしてはティアナはとても良く出来た車だと言えますので、手放す日が来るまでしっかり愛情を持って、大切に扱っていればおのずと査定額にも反映されてくるハズです。