ラティオの中古車市場とその動向
まずこの車の現行モデルのラインナップですが、「S」、「X」、「G」の3種類設定となり、当初2WD、4WDともに設定はありましたが、現在は全車FFモデルのみで、新車価格は146万円~178.9万円です。
では中古車市場でのこの車の動向をみると、2012年10月発売となったこの車はまだ新しい車で、中古車台数は全国でも57台あまりで流通量が少なく、中古車販売価格も一番高くて133万円。
この「流通量」、「中古車販売価格」を見る限り、この車の買取相場は残念ながら良くありません。
ラティオの買取相場
ではこの車の買取相場を見ていきますと、相場の中心とされているグレードは「15S」で、35万円~71万円。
次に「15S」の4WDモデルで32万円~67万円、さらに「15M」で30万円~62万円です。
このような買取相場額を見てみてもわかるように、ハッキリ言って相場は良くないです。
ではなぜこの車の相場があまり良くないのか?それはこの車のハッチバックタイプである「ティーダ」の方が、はるかに実用性が高く人気があり、極めつけはティーダという知名度の影となってしまっている事が要因です。
買取は「車の売れ行き」、「知名度」、「人気」などからも考慮されるので、そう考えると致し方ありません。
オプション品がついていると買取価格も上がる?
買取査定の際、予めオプション品が装着されていると査定もプラスになりやすいというのは確かに事実です。
ただ、この車の購買相場は比較的年齢の高い層が好む車両ですので、エアロパーツやアルミホールなどの、いわゆるドレスアップ系のパーツに関しては、装着してもしなくてもあまり意味ないです。
ただ、あまり弄り過ぎていると逆に査定も下がるので注意してください。
買取においてプラスになりやすいのはナビやETCなどの「付いていて便利なもの」がその対象になります。
もちろん全て正常に動作するというのが前提ですので、故障している場合はかえってマイナスです。
ボディカラーも関係する買取相場
買取査定においてはボディカラーも大きく影響してきます。
ボディカラーに関しては車種によってその人気も変わりますが、基本的には「ホワイト」「ブラック」です。
この車のボディカラーは全部で「ブリリアントホワイトパール」「ブリリアントシルバー」「 ホワイト」の3色となり、なかでも人気なのが、特別色である「ブリリアントホワイトパール」です。
このような人気のボディカラーですと、買取においても有利とされので、ブリリアントホワイトパールを所有の方は、こまめに洗車を行い、綺麗な状態をキープしてください。
ある意味貴重な存在価値のラティオ
この車のかつて20年程前の自動車人気ランキングを見てみると、
1位が「カローラセダン」、2位が「マークII」、3位が「クラウン」、4位が「日産・サニー」と、5ナンバーサイズのセダン車が圧倒的に売れていました。
ところが時代は変わり、2016年現在国内で販売される車の約70%を「軽自動車、コンパクトカー、ミニバン」が占めており、5ナンバーサイズのセダン車は、現在ほんのわずかな車種しか残されていない状況です。
そのような状況を考えると、現在でも全長4,425mm、全幅1,695mmというまさに5ナンバーセダンの王道を販売し続けるラティオは、セダン車ファンとしてみたら、この車はある意味貴重な存在です。
ラティオの買取相場についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はラティオの買取相場を中心に紹介してまいりましたが、残念ながらラティオの相場は良くありません。
とは言っても5ナンバーサイズのセダンタイプは現在の自動車販売業界においても数少ない車両です。
ミニバンや軽自動車がいくら人気たとは言え、「やっぱりセダンが良い!」という人も多く存在しますので、この車を売却する際は一店舗だけで決めず、複数店舗で査定をうけてから比較してから売却する方が吉です。。