ホンダから販売されているハイブリッドミニバン、フリード。昨今のエコ社会で生き抜く為、各社が低燃費なハイブリッドカーを売り出しているなか、リーズナブルでそこそこ燃費のいい車として人気があります。
同系統のハイブリッドミニバンの平均価格は320万円、平均燃費は23km。
それに比べて、フリード・ハイブリッドの価格は約230万円前後と手が届きやすく、燃費は少し劣りますが21.6kmと結構低燃費で走ってくれます。
ガソリン車フリードの燃費は約15kmなので、リッターあたり6kmも差が出ています。
テレビコマーシャルでのキャッチコピー、「this is 最高に丁度いい、ホンダ」そのものではないでしょうか。
ハイブリッド車としての最大の特徴である動力源ですが、フリードにはホンダオリジナルのIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システムと言う物が搭載されています。
走行中、必要に応じてモーターがエンジンをアシストしてくれることによって、余剰なトルクが不要になり、燃費が向上します。また、バッテリー残量が不足している場合は、加速やブレーキの負荷で自動的に充電が開始されるので、バッテリー自体の充電の必要性がありません。
ハイブリッドなのでエンジンにも工夫が施されています。エンジンタイプは、排気量1500cc直列4気筒SOHC。VCM(バリアブル・シリンダー・マネージメント)システムを採用し、気筒あたりの点火時期を個別に制御したり、減速時に全気筒休止することでポンピングロスを低減し、電気の回りが良くなり燃費が更に向上します。
フリードハイブリッドはミニバンの中でも特に乗りやすい車種です。
まず1つ目に、IMAシステムが採用されているので、エンジン始動時に大きな振動や音がない事です。
発進時に、子供や赤ちゃんが寝ている時でも安心して起こすことなく行く事が出来ます。
2つ目は、ガソリン車より部品点数が多いのに居住空間が変わらない事です。
どうしてもバッテリー等でスペースが犠牲になるのはハイブリッド車のネック。しかしフリードの場合、フロア高の上昇をシートの脚を見直す事により抑え、ガソリン車と同じ居住空間を確保しました。
駆動面に関しては静寂的になり、乗降や居住は快適は同等なのでメリットは多くなったのではないでしょうか。
ただ、エンジンだけではなくバッテリー部もあるので、メンテナンスや修理箇所は増えてしまうのは若干のデメリットかもしれませんが、それを有り余ってメリットが勝っているので問題は無いかと思います。
大人数でもアウトドアでも便利なフリード・ハイブリッド。時代の流れに沿って進化を続け、次はどんなタイプのモデルが出るのかが楽しみな車種のうちの一つでもあります。