マツダの自動車製造の中で、もっとも長い歴史を持つ車両に、このキャロルの存在あります。
この車が登場したのは、東京都の人口が一千万人を突破し、世界初の一千万都市になった1962年2月。
発売当初、この車は360ccの軽自動車で、外観も個性的なデザインということ話題となった車です。
その後、一旦生産終了となるものの1989年に再び復活し、四代目からはコスト削減のため、スズキ「アルト」のOME供給車種となり、今現在も販売を続けている車であります。
古い歴史を持つキャロルだけに買取相場も気になってくるところですね。
今回はこの車の買取相場など紹介していきますので、参考にしてみてください。
キャロルとはどのような車なのか
キャロルはスズキ「アルト」のOME供給車種となりますから基本ベースはアルトと同様です。
アルトとの違いというとフロントなどのエンブレムぐらいでしょうか。
そのような部分以外は基本的にアルトと一緒です。
また、フルモデルチェンジなどといったことも、アルトがモデルチェンジすれば、キャロルも同じくフルモデルチェンジが行われるということになっています。
そして現在は2014年に発売となった車両が現行モデルとなっており、「GF」「GL」「GS」「GX」という4種類のラインナップで「GF」のみ5MT仕様となっています。
キャロルとはこのような車なのですが、買取相場についてはどうなのか。
キャロルの買取相場はどうなのでしょうか
この車の買取査定について言いますと、正直あまり期待の持てるような車ではありません。
その要因として、この車のような似た車両は中古車市場において溢れかえっているのが最大に要因です。
確かにこういう軽自動車というのは手頃で足車として所有するにはとっても便利です。
ですが、買取となると話は別でこれといって突出した売りない車両は査定も高くなりづらいのです。
さらに、最近の軽自動車はスーパーハイトワゴンなどの室内を広く使える車両が人気を集めているということもあり、キャロルのような少々狭く感じるような居住性があまり良くないタイプは高く売れるとは言えません。
ただ、2012年追加された「キャロルエコ」などは発売されてまだ日が浅いといことで、市場でも珠数は少なめですので、さほど驚く程の高い査定額とはならないまでもノーマルグレードよりは条件が良いとされています。
ということで、次にこの車の買取相場がいくらぐらいなのかを見てみます。
・平成24年式では「XS」41~52万円。
・平成25年式では「GS」41~52万円。
・平成26年式では「GS」46~58万円。
・平成27年式では「GS」65~82万円。
・平成28年式では「GL・4WD」66~84万円。
やはり年式の新しいもの、上級グレードのもの、さらには2WDより4WDという車両が査定も有利となっています。
特に駆動方式については大きく評価される部分であり、平成23年式でも4WDモデルは46~58万円という相場になっています。
やはり軽自動車の力不足を懸念しての4WD人気となっているのでしょう。
というように、比較的新しめな年式の車両の相場を提示しましたが、やはり古い年式(平成17年式)以前の車両だと、基本的に査定が付かないというのが現状となります。
キャロルの買取相場について(まとめ)
軽自動車というのは人気があるゆえ、ライバル車も多いことから査定も厳しくなるというのが現実です。
さらにマツダは昔からリセールに弱いと言われてきたとはみなさんもご存知のことだと思います。
アクセラやアテンザといったヒット作が生まれ、今でこそブランドの格も上がっては来ているものの、
マツダ車特有の事情も査定の中に含まれてしまう可能性もあります。
また、この車はアルトのOEM車という部分も多少ネックになってくるかと考えられます。
OEMの場合どうしても大元(アルト)の方の査定が高くなる、これは仕方ない部分です。
車に対しての知識があり、OEMがどのようなものなのか知っていれば別ですが、
詳しくない人からすれば「結局OEMなら元の車種の方が良いのでは?」と考えてしまうからです。
「OEM車」ということ、そして「リセールの弱さ」この2点はこの車の査定でも多少影響しそうです。