マツダの人気クロスオーバーSUVである、CX-5が2017年にフルモデルチェンジがおこなわれる見込みとのこと。
予想では北米で発売されるCX-9に取り入れられるデザインが採用され、今以上に品のあるSUVデザインに仕上がりになるのではと期待されております。

とは言え、現行モデルもまだまだ人気のあるモデルですので、新型が出る前にこの車の試乗評価のおさらいしておきましょう。

まずCX-5は大きく分けて「ガソリン車」と「ディーゼル車」の2タイプに分かれる設定となっています。

CX-5のガソリン車の試乗評価

今回試乗評価として対称となった2.5L ガソリン車である 4WDモデルの「25S L Package」です。
まずこの車の走り出しから言いますと、アクセルを踏むとともに滑らかにトルクが上がっていき、スムーズにエンジン回転が上がっていくというまさにNAらしい。
また、ドライバーのアクセル操作(踏み具合)にアクセル操作に合わせて素直に加速してくれるので、例えば高速道路での合流時に加速が必要な場合でも安心感があるといった印象です。

そしてこの車は4WDモデルということもあり、2WDと比べると車重が重くなりキビキビとした走りはあまり期待できないと思いがちですが、この車の2.5L ガソリン車は4WDとは思えないとても自然なフットワークで、滑らかなトルク特性を持つこの車は滑りやすい路面でも扱いやすいでしょう。
さらに、現行モデルではスポーティかつ深みのある乗り味で、少々腰高となってしまうSUVですが、サスペンションをしなやかに収めることで、乗り心地が向上し、プロペラシャフトやリアのドライブシャフトのノイズも気にならない程静粛性に優れた車両となっており、良く仕上がっているなという印象です。

CX-5のディーゼル車の試乗評価

さて、次に試乗したのは、ディーゼルモデルである2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載した「XD L Package」です。
ガソリン車と比べ人気の高いディーゼルモデルだが実際試乗してみた感想は、ガソリンATモデルと比べると全く違った乗り味という印象。
というのも、6速ATという根本的なシステムはガソリン車と同じなのだが、トランスミッションのステップアップがとても素早く反応が良い。
速度に併せて機敏に変速してくれるのでこの車のディーゼルモデルはとても速い!といった感じです。
国産車でこの車と同等クラスのクロスオーバーSUVでキビキビとスポーティに、さらに安心してドライビングが愉しめるのは、もしかしたらこの車だけかもしれない。

さらにディーゼルモデルの燃費面も魅力的な部分であり、この2.2Lディーゼルターボというのは、4Lエンジンに匹敵する最大トルクに加え、18.km/Lという1.5L級のコンパクトカーに匹敵するJC08モード燃費を実現しているからいう事なしだ!

ガソリン車とディーゼル車の走り性能そして燃費性能ともに比べた場合、やはり全てにおいて上回っているディーゼルモデルの人気が高くなるのも納得がいきます。
もしクロスオーバーSUVを求めているのであれば、この車はオススメできるといった車両ではないだろうか。

CX-5は発売されてから約3年近くが経過しますが、エクステリアのデザイン面を見てみても、もともと欧州車のようなデザインが採用されていることもあり、いまだに古さを感じさせない息の長さを感じるデザインがとても好ましいです。

CX-5の試乗総合評価

今回、CX-5のガソリン車である「25S L Package」とディーゼルエンジンモデルの「XD L Package」の試乗評価をお伝えしてきました。
試乗の結果、ゆったりとジェントルに走りたいという方にはガソリンモデルが向いているかと思います。
一方、よりスポーティにキビキビと、オールマイティに走りを愉しみたいという方にはディーゼルモデルがやはりオススメです。

私個人的にはやはり人気とされているディーゼルモデルの方が、CX-5をより愉しめるのではないと感じております。