マツダMPVの生産が開始されたのが1988年で、生産当初は北米向けとして生産されておりました。

その後本格的に日本で発売が開始されたのが1990年、発売当初のMPVの外観というのが個性的なデザインで、
ボディーカラーも1色のみの通常ツートン設定のみだったということで、日本での販売台数は決して良かったとは言えない状態でありました。

その後、1999年に2代目 MPVが登場し、初代モデルに比べ大きくスタイリッシュに変貌をとげた結果、
一気に人気が高まり「RJCベストミニバン賞」という賞を受賞し、勢いにのったMPVは2006年に3代目が発売されます。

3代目となり、さらにスポーティーさに磨きがかかり「スポーツカーの発想で、ミニバンを変える」というマツダのキャッチコピーと共に現在に至ります。

さて、そんなMPVは発売から25年以上という歴史の古いクルマですが、買取相場はどのようになっているのでしょうか。

まず現在MPVのグレードは4種類の設定からなっており、新車販売価格は280万円以上から350万以上となっており、
ちなみに一番高グレードが「23S Lパッケージ」の4WD車で、一番低いグレードが「23S」のFF車となります。

中古車市場や買取でもミニバンという枠については、現在でも比較的人気が高く買取査定額も期待できるところではあるが、
ただMPVの場合のハッキリ買取相場は良いですよ。とは言い切れないのが現状です。

なぜなら同じミニバン枠には他にもライバルがゴロゴロと存在しているということです。

トヨタなら「ノア」、「エクスファイヤ」「エスティマ」日産なら「セレナ」。
ホンダなら「ステップワゴン」というように競合揃いのミニバンに対しMPVの存在は正直薄れてしまいます。

また中古車市場においてのMPVの台数は現在でも沢山の珠数が存在しています。
中古車のMPV珠数がありふれている状況下にあることから希少価値は残念ながらあまりなく正直高い買取額は期待できません。

比較的新しい年式だったり走行距離の短いなど、良い条件がそれっていなければそれなりの買取価格にはなるかと思いますが、
基本的にMPVは高値水準での買取は期待できないというのが現状です。

また、ドレスアップやカスタマイズの面でもナビやETCといった便利な装備なら査定のプラス材料になる可能性はありますが、
あくまでMPVが欲しいと考えている方の殆どがファミリー層と言われておりますから、そういったニーズの観点から見ますとエアロパーツやローダウン、大口径アルミなどの
ガッツリ系のドレスアップ車は好ましくありません。

確かにドレスップ車は、見た目はカッコ良いものの、走りづらく使い勝手が非常に悪くなってしまうのでファミリー層には見向きもされませんので避けた方が良いでしょう。

MPVを少しでも高く買い取ってもらう為には、やはり日常の使い方に気を使う必要があります。
例えばレジャーやアウトドアでの使用時などには車内に汚れや傷などをつけないよう事前に工夫をしたり、
特に座席は長時間の常に重みがかかり負担がかかる部分なので、ヘタッたり擦れたりと劣化しやすかったりするので、
乱暴に扱ったりなどしないよう、座席に座る際はそのような事を心がけたいところです。

いずれにせよ日本国内での中古車事情を見る限り、MPVの買取相場はあまり期待できるものではないかもしれませんが、
海外向けの買取業者等にあたればそこそこの買取価格で買い取ってくれるかもしれませんので、売却する際は買取業者の選び方がカギとなるでしょう。

MPVはもともとアメリカ市場へ向けての販売目的で作られたクルマですから、室内は広々としており運転席と助手席の間も広く、
走りも力強いドライビングが快適に出来るクルマですので、アメ車向けの買取業者や海外での販売経路を持つ業者にはウケが良いかと思います。