メルセデス・ベンツが1993年にDセグメントとして誕生させたのが「メルセデス・ベンツCクラス」です。
発売当時、Cクラスのボディタイプは4ドアセダンのみの設定でしたが、
その後「クーペ」「ステーションワゴン」が加わり、2014年に新型Cクラスが発表となり、現在の現行モデルとなっております。
現行モデルのCクラスにおいては、その年に発売された輸入車の中でもっとも高い評価の車に贈られる賞であります
「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得するなど、この車の人気は本物です。
そんな人気のベンツ・Cクラスの買取相場についての最近の動向ですが、中古車市場でもっとも多く取引されているのが2代目モデルとされており、その2代目モデルでも後半あたりぐらいからになるとさらに動きが激しくなっているという動向が見受けられます。
ただ、全体的に見てみるとこの車の買取相場はそれほど良いものとは言えないのです。
その要因として考えられるのが、ベンツ・Cクラスが輸入車であるということが最大の要因として考えられるのです。
日本人の輸入車へ対する考えのうち、輸入車は壊れやすいというイメージが植えつけられてきており、
最近の輸入車は昔ほど故障は少なくなっているとは言え、未だに拭いきれていない負のイメージがこの車に対する買取相場を下げている要因となっているのです。
そういった要因から考えると、年式が古くなればなるほど査定は下がる傾向にあり、かえって同年式の高級国産車の方が高く買い取られるということもあります。
実際古い年式で2代目モデルの買取相場を見てみると買取価格にバラつきがあり、およそ2万円前後~60万円前後となっています。
やはり年式が古い輸入車ということで、買取価格も下がってしまうということです。
ただ、Cクラスも3代目モデルあたりから徐々に買取相場が上がってくるようで、
2007年式で10万円~70万円前後、2008年式で70万円~230万円前後、
2009年式で80万円~240万円前後程と年式が新しくなるにつれて買取価格も上がってきています。
2014年式以降の現行モデルともなると、あまり走行距離も多くない車両が多いので、340万円~580万円前後程やっとベンツらしい金額になってくるものの、やはり輸入車に対する年式と走行距離にはシビアな部分があります。
さらに輸入車は国産車と比べて故障した時や何かのトラブルが起こった場合など、
部品代だけでも約3万円程割高になりますので、故障やトラブルにつながるような部分には余計に敏感になってしまうのです。
ところでベンツ・Cクラスを高く売る方法はあるのか?というと、正直高く売る方法は難しいとされております。
知名度が高いベンツ・Cクラスであったとしても査定に出した時点での車の状態や決められた水準でのデータを参考として査定されることになるので、
例え少々キズがあったりしたとしても何十万もの買取査定に差が出るとは考えにくいですし、さらに装備品を増やしたとしてもあまり意味はありません。
売却に一番良い方法としてあげるとするならば、やはり走行距離が短いうちに売却してしまうのが一番の高値で売却できる方法なのかもしれません。
それに加え、輸入車は特にワンオーナーであることはとても重要です。
輸入車でツーオーナー以上ともなると整備などもディーラーで行われていないことも多々あり、そういった面での信頼性に欠けるということにもつながってくるからです。
いずれにせよベンツ・Cクラスの売却時は買取業者によって安くも高くもなるので業者選びが重要ということになるでしょう。
例えば輸入車専門店やメルセデスベンツ専門店のように、専門的に扱っているお店で買い取ってもらうことが一番の得策かと考えられます。